まほろば【現代編】
「そうですね。私たち四神が総出で行かなければいけないでしょう。そうなると、こちらの結界をどうにかしなくてはいけませんね」
「ふむ、そうだな。さて、どうしたものか」
「ボクの、分身を、使って」
普段の軽やかなものとはかけ離れた痛々しい声が耳に届いた。
入り口に目を向ければ、クロキに肩を支えられながらどうにか立っているホムラが目に入る。
「ホムラ。お前、動いたりして大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫。だいぶ、楽になったから。それに、ツクヨミも、本気じゃ、なかったし」
ゆっくりと歩きながら部屋の中に入ってくると、崩れるように腰を下ろした。
「それでね」
それでも、座るなりすぐに口を開く。
額に汗が滲んでいるのに、顔には笑顔を浮かべながら。
無理をしているのはバレバレだが、これでなかなか意地っ張りな所があるから心配する素振りはしないほうがいいのだろう。
「ふむ、そうだな。さて、どうしたものか」
「ボクの、分身を、使って」
普段の軽やかなものとはかけ離れた痛々しい声が耳に届いた。
入り口に目を向ければ、クロキに肩を支えられながらどうにか立っているホムラが目に入る。
「ホムラ。お前、動いたりして大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫。だいぶ、楽になったから。それに、ツクヨミも、本気じゃ、なかったし」
ゆっくりと歩きながら部屋の中に入ってくると、崩れるように腰を下ろした。
「それでね」
それでも、座るなりすぐに口を開く。
額に汗が滲んでいるのに、顔には笑顔を浮かべながら。
無理をしているのはバレバレだが、これでなかなか意地っ張りな所があるから心配する素振りはしないほうがいいのだろう。