まほろば【現代編】
リュウは、頭をクシャクシャ掻きながら少しイライラしたように言葉を投げつけてきた。
「ソイツは、猫かぶってるだけだ」
「は?」
思わずリュウとホムラを交互に見てしまう。
いつの間に起きたのか、ホムラは目を細めてリュウのことをじっと見ていた。
まるで火花でも散っているかのように、二人の視線は激しく交差し、無言の圧力をかけている。
耐え切れなくなったのは、私。
「ね、ねぇ。どういうことよ!」
「コイツは、本当の力をまだ出してないんだよ」
少しぶっきらぼうに答えるリュウに対して、私に甘えるような声でホムラが反論する。
『違うんだよ、ハルカ。力を出してないわけじゃなくて、まだちょっとボクの力が足りないだけで……』
「ソイツは、猫かぶってるだけだ」
「は?」
思わずリュウとホムラを交互に見てしまう。
いつの間に起きたのか、ホムラは目を細めてリュウのことをじっと見ていた。
まるで火花でも散っているかのように、二人の視線は激しく交差し、無言の圧力をかけている。
耐え切れなくなったのは、私。
「ね、ねぇ。どういうことよ!」
「コイツは、本当の力をまだ出してないんだよ」
少しぶっきらぼうに答えるリュウに対して、私に甘えるような声でホムラが反論する。
『違うんだよ、ハルカ。力を出してないわけじゃなくて、まだちょっとボクの力が足りないだけで……』