まほろば【現代編】
泉の周りでは、四神とツクヨミとの攻防は続いていた。
チラリとツクヨミに視線を向けたときに、その視線の端に一瞬何か光るものを見た気がした。
妙にそれが気になり、もう一度じっくりとそれが何なのか見極めようとツクヨミからは死角になる岩の陰に隠れた。
そして、その正体に気が付く。
泉の中から生えている二本の大樹に渡るように、よく見ないとわからないほど細い糸が幾重にも張り巡らされているようだ。
まるで蜘蛛の巣のように。
再びツクヨミの腕が持ち上がる。
そこで、はっきりした。
ツクヨミの腕には糸が巻きつけてある。
今まで、それで動かされているだけだったようだ。
これでは、操り人形に他ならない。
「ホムラ!ツクヨミや紗綾に当たらないように、彼らの周りに炎を這わせること出来るか?」
チラリとツクヨミに視線を向けたときに、その視線の端に一瞬何か光るものを見た気がした。
妙にそれが気になり、もう一度じっくりとそれが何なのか見極めようとツクヨミからは死角になる岩の陰に隠れた。
そして、その正体に気が付く。
泉の中から生えている二本の大樹に渡るように、よく見ないとわからないほど細い糸が幾重にも張り巡らされているようだ。
まるで蜘蛛の巣のように。
再びツクヨミの腕が持ち上がる。
そこで、はっきりした。
ツクヨミの腕には糸が巻きつけてある。
今まで、それで動かされているだけだったようだ。
これでは、操り人形に他ならない。
「ホムラ!ツクヨミや紗綾に当たらないように、彼らの周りに炎を這わせること出来るか?」