まほろば【現代編】
【ハルカサイドⅩ】
i
夢を見た。
リュウが戦っている夢。
リュウの目の前に全身が総毛立つような禍々しい黒い気の塊が迫っている。
『リュウ、危ない!』
無意識で夢の中でそう叫びながら、私はありったけの力をリュウに向けて放った。
その後、どうなったのかわからない。
嫌な汗をかきながら目が覚めた。
汗を拭いながら起き上がれば、またしてもスサノオは姿を消していた。
相変わらず昼だか夜だかわからないこの空間で、ぼんやりと頭を震わす。
しばらく夢の嫌な余韻に浸っていたが、徐々に冷静になる頭の隅で思い出したくないことを思い出した。
よく考えてみたら、私ってば初対面の男の人と二晩一緒に寝ちゃったってことになるんじゃ……。
顔からサーッと血の気が引くのがわかる。
どうして私ってこうも頭の回転が遅いのだろう?
リュウが戦っている夢。
リュウの目の前に全身が総毛立つような禍々しい黒い気の塊が迫っている。
『リュウ、危ない!』
無意識で夢の中でそう叫びながら、私はありったけの力をリュウに向けて放った。
その後、どうなったのかわからない。
嫌な汗をかきながら目が覚めた。
汗を拭いながら起き上がれば、またしてもスサノオは姿を消していた。
相変わらず昼だか夜だかわからないこの空間で、ぼんやりと頭を震わす。
しばらく夢の嫌な余韻に浸っていたが、徐々に冷静になる頭の隅で思い出したくないことを思い出した。
よく考えてみたら、私ってば初対面の男の人と二晩一緒に寝ちゃったってことになるんじゃ……。
顔からサーッと血の気が引くのがわかる。
どうして私ってこうも頭の回転が遅いのだろう?