まほろば【現代編】
そんな私の顔を見て、しばらくクスクスと笑っていたカグヤさんが急に真顔に戻った。
「多分、無理だよ」
そして、スサノオと同じことを言う。
「どう、して?」
「昔はね、私たちの一族の誰もが自由に地上との行き来が出来たんだけど、長い年月を経るうちに私たちの特殊な能力ってもんが廃れていっちゃったのよね。だもんだから、ここに暮らす一族の中でも、もう数人しか地上に行くことができないの」
「でも、地上に行く方法はあるんですよね?」
「うん。だから、それが私たちの特殊能力ってヤツね。私も多少は使えるけど、地上に出るだけの力はないんだ。だから、手を貸してあげたいところだけど……」
「いえ、これ以上カグヤさんに迷惑をかけるわけにはいきません。それより、その特殊能力ってなんですか?」
「あぁ、それは最初に私がここに来たときに見たでしょ?私たちは、土に溶け込むことが出来るの」
その言葉で、あの衝撃的なカグヤさんの登場シーンが蘇った。
「多分、無理だよ」
そして、スサノオと同じことを言う。
「どう、して?」
「昔はね、私たちの一族の誰もが自由に地上との行き来が出来たんだけど、長い年月を経るうちに私たちの特殊な能力ってもんが廃れていっちゃったのよね。だもんだから、ここに暮らす一族の中でも、もう数人しか地上に行くことができないの」
「でも、地上に行く方法はあるんですよね?」
「うん。だから、それが私たちの特殊能力ってヤツね。私も多少は使えるけど、地上に出るだけの力はないんだ。だから、手を貸してあげたいところだけど……」
「いえ、これ以上カグヤさんに迷惑をかけるわけにはいきません。それより、その特殊能力ってなんですか?」
「あぁ、それは最初に私がここに来たときに見たでしょ?私たちは、土に溶け込むことが出来るの」
その言葉で、あの衝撃的なカグヤさんの登場シーンが蘇った。