まほろば【現代編】
ざっと見渡せば、やはり体のあちこちに無数の擦り傷があるが、それ以上に大きな傷がそれぞれに多数見受けられた。
これは、紗綾とは比べ物にならないくらい危険な状態に見える。
とにかく、一番傷の少なくみえる青龍の状態を確認するために側に寄った。
「おい、アオ」
紗綾にしたように軽く頬を叩いて声をかけるが、こちらはピクリとも動かない。
他の四神にも同じことをしてみるが判で押したように同じ反応だ。
「これは、本格的にヤバイな」
動かしていいものか思案しながら、視線を動かした先に、もう一つ倒れている人影を見つけた。
長い黒髪が印象的な人物――ツクヨミだった。
ツクヨミもアオたち同様、全く動く気配がない。
しかし、ここから見る限りでは体に傷を負っているようにも見えない。
ただ、その横には鈍く銀色に光る剣が投げ出されていた。
これは、紗綾とは比べ物にならないくらい危険な状態に見える。
とにかく、一番傷の少なくみえる青龍の状態を確認するために側に寄った。
「おい、アオ」
紗綾にしたように軽く頬を叩いて声をかけるが、こちらはピクリとも動かない。
他の四神にも同じことをしてみるが判で押したように同じ反応だ。
「これは、本格的にヤバイな」
動かしていいものか思案しながら、視線を動かした先に、もう一つ倒れている人影を見つけた。
長い黒髪が印象的な人物――ツクヨミだった。
ツクヨミもアオたち同様、全く動く気配がない。
しかし、ここから見る限りでは体に傷を負っているようにも見えない。
ただ、その横には鈍く銀色に光る剣が投げ出されていた。