まほろば【現代編】
「はい。姉は今はアマテラスと呼ばれていますが、それ以前はヒミコと呼ばれていました」
「ヒミコ!?」
「はい。ご存知なのですか?」
「ご存知もなにも……」
混乱している俺を不思議そうに眺めながら、ツクヨミはそれでも話を続けた。
「この剣は、姉上にいずれ必要になるときが来るだろうからと、私に託されたのです」
「必要になるとき?」
無意識に鸚鵡返しでそう答えてきた。
「ええ。おそらくそれが今なのでしょう。これは、元はと言えばスサノオのものだと申しましたでしょ?」
「あぁ」
「ですので、この剣はスサノオへと繋がる道を拓くことができるはずです」
両手に掲げ持つ剣に視線を落とす。
相変わらず、気を抜くとすべての力を吸い取られてしまいそうになる。
「ヒミコ!?」
「はい。ご存知なのですか?」
「ご存知もなにも……」
混乱している俺を不思議そうに眺めながら、ツクヨミはそれでも話を続けた。
「この剣は、姉上にいずれ必要になるときが来るだろうからと、私に託されたのです」
「必要になるとき?」
無意識に鸚鵡返しでそう答えてきた。
「ええ。おそらくそれが今なのでしょう。これは、元はと言えばスサノオのものだと申しましたでしょ?」
「あぁ」
「ですので、この剣はスサノオへと繋がる道を拓くことができるはずです」
両手に掲げ持つ剣に視線を落とす。
相変わらず、気を抜くとすべての力を吸い取られてしまいそうになる。