まほろば【現代編】
リュウi
「ハルカ!」
やっと見つけた愛しい少女は、不適に笑う大柄な男に背後から抱きすくめられるようにして、座っていた。
「リュウ!」
ハルカが、その男の手を逃れようともがくががっちりと絡め取られたその体は、抵抗むなしくさらにきつく抱きしめられてしまう。
「ちょっと、スサノオ、放してよ!」
「嫌だ」
やはり、コイツがスサノオだったようだ。
「スサノオ、ハルカを放せ!」
「お前が、リュウか……。悪いな、この娘はオレが貰い受ける」
ニヤリと口元を歪めて言い放つスサノオの余裕の態度に、それまで抑えていた何かが弾ける感じがした。
「スサノオ!ハルカから離れろ!!」
剣を構えて真っ直ぐにスサノオを睨みすえるが、余裕の態度を全く崩す気配がない。
「ほぉー。それは、オレの剣ではないか。わざわざ祝儀に持って来てくれたのか?」
やっと見つけた愛しい少女は、不適に笑う大柄な男に背後から抱きすくめられるようにして、座っていた。
「リュウ!」
ハルカが、その男の手を逃れようともがくががっちりと絡め取られたその体は、抵抗むなしくさらにきつく抱きしめられてしまう。
「ちょっと、スサノオ、放してよ!」
「嫌だ」
やはり、コイツがスサノオだったようだ。
「スサノオ、ハルカを放せ!」
「お前が、リュウか……。悪いな、この娘はオレが貰い受ける」
ニヤリと口元を歪めて言い放つスサノオの余裕の態度に、それまで抑えていた何かが弾ける感じがした。
「スサノオ!ハルカから離れろ!!」
剣を構えて真っ直ぐにスサノオを睨みすえるが、余裕の態度を全く崩す気配がない。
「ほぉー。それは、オレの剣ではないか。わざわざ祝儀に持って来てくれたのか?」