まほろば【現代編】
『えっ?』
問いかける間もなかった。
それまで、すべての状況を把握していたと思っていたのに、強制終了させられるように私の意識はどこか別の次元へと送られていた。
フワフワ波間を漂うような心地良さにまどろむ。
そして、夢のようなものを見た。
とても美しい女の人が青く光り輝く何かを抱きかかえている。
良く見れば、それは玉のように可愛らしい赤ちゃんで、光は赤ちゃんから溢れるように出ていた。
泣き叫んでいるように見える赤ちゃんを、女の人は愛おしそうにあやしている。
そして女の人が、何か呟きながら人差し指を赤ちゃんの額に持っていくと、まるでそこに吸い込まれるように青い光が収束していった。
光が完全に消えてしまうと、赤ちゃんは嘘のように泣きやみとても可愛らしい笑顔をその女性に向けていた。
女性も、同じように美しい笑顔を赤ちゃんに見せている。
それは、とても幸せに満ちた光景に私には見えた。
そして、私は思った。
この女の人を知っている。
見たこともないはずなのに、何故だかとても懐かしい。
何ともいえない安心感に包まれて、今度こそ本当に深い眠りに私はついた。
問いかける間もなかった。
それまで、すべての状況を把握していたと思っていたのに、強制終了させられるように私の意識はどこか別の次元へと送られていた。
フワフワ波間を漂うような心地良さにまどろむ。
そして、夢のようなものを見た。
とても美しい女の人が青く光り輝く何かを抱きかかえている。
良く見れば、それは玉のように可愛らしい赤ちゃんで、光は赤ちゃんから溢れるように出ていた。
泣き叫んでいるように見える赤ちゃんを、女の人は愛おしそうにあやしている。
そして女の人が、何か呟きながら人差し指を赤ちゃんの額に持っていくと、まるでそこに吸い込まれるように青い光が収束していった。
光が完全に消えてしまうと、赤ちゃんは嘘のように泣きやみとても可愛らしい笑顔をその女性に向けていた。
女性も、同じように美しい笑顔を赤ちゃんに見せている。
それは、とても幸せに満ちた光景に私には見えた。
そして、私は思った。
この女の人を知っている。
見たこともないはずなのに、何故だかとても懐かしい。
何ともいえない安心感に包まれて、今度こそ本当に深い眠りに私はついた。