まほろば【現代編】
「しかし、それではスサノオ様が……」
俺の思考を遮るように真人の声が聞こえた。
「侮るな!お前ごときに心配されるようなスサノオではないぞ!!」
スサノオのその言葉に、何か言いかけていた真人がグッと言葉を飲み込んだ。
そして、そのまま何も言えずにいる俺たちを尻目に、スサノオが自らの力を解放するように凄まじい覇気を放ちながら、呪言を唱え出した。
スサノオが言葉を放つほどに、辺りの気がビリビリと振動し、地面の細かな石ころが重力に逆らうように空中に上がりだす。
何が起ころうとしているのか、理解する間もなくスサノオの一際大きな声が響くと、一瞬で光に包まれた。
俺は無意識のうちに腕の中のハルカを、さらにきつく抱きしめた。
もう、二度と離さないように。
光に包まれていた時間はそれほど長くはなかった。
徐々に瞼の裏に感じる光の量が少なくなっていくのを感じながら、ゆっくりと目を開けると、御神木が目に入ってきた。
俺の思考を遮るように真人の声が聞こえた。
「侮るな!お前ごときに心配されるようなスサノオではないぞ!!」
スサノオのその言葉に、何か言いかけていた真人がグッと言葉を飲み込んだ。
そして、そのまま何も言えずにいる俺たちを尻目に、スサノオが自らの力を解放するように凄まじい覇気を放ちながら、呪言を唱え出した。
スサノオが言葉を放つほどに、辺りの気がビリビリと振動し、地面の細かな石ころが重力に逆らうように空中に上がりだす。
何が起ころうとしているのか、理解する間もなくスサノオの一際大きな声が響くと、一瞬で光に包まれた。
俺は無意識のうちに腕の中のハルカを、さらにきつく抱きしめた。
もう、二度と離さないように。
光に包まれていた時間はそれほど長くはなかった。
徐々に瞼の裏に感じる光の量が少なくなっていくのを感じながら、ゆっくりと目を開けると、御神木が目に入ってきた。