まほろば【現代編】
先ほど感じた熱風は、空き地の火事のせいではなく、どうやらこの生き物の羽ばたきによって送られてきているようだった。
視線をどんどんと下に降ろしていき、尻尾の辺りに来て目が止まる。
長く伸びた尻尾の先端も体と同じようにユラユラと揺らめく炎を有していた。
それは、私にとっては馴染みの光景だった。
「ホムラ? ホムラなの!?」
呆然とする私の横から声が聞こえた。
「そういうことだ。だから、あとはハルカ頼んだぞ」
リュウの言葉は聞こえていたが、その意味は頭にまで届いていなかった。
ふらふらと立ち上がり、ホムラの方へ足を進めた。近づくほどにじりじりと焼け付くような熱が私の体を取り囲む。
だけど、不思議なことに熱いとは感じなかった。
視線をどんどんと下に降ろしていき、尻尾の辺りに来て目が止まる。
長く伸びた尻尾の先端も体と同じようにユラユラと揺らめく炎を有していた。
それは、私にとっては馴染みの光景だった。
「ホムラ? ホムラなの!?」
呆然とする私の横から声が聞こえた。
「そういうことだ。だから、あとはハルカ頼んだぞ」
リュウの言葉は聞こえていたが、その意味は頭にまで届いていなかった。
ふらふらと立ち上がり、ホムラの方へ足を進めた。近づくほどにじりじりと焼け付くような熱が私の体を取り囲む。
だけど、不思議なことに熱いとは感じなかった。