まほろば【現代編】
「リュウ?」
そこでやっと、リュウに抱きしめられているんだって理解して、急激に顔が熱くなるのを感じた。
そんな私を、リュウはさらにギュッと強く抱きしめる。
「良かった……」
私の肩に顔をうずめるように呟くから、息が首筋に当たって少しくすぐったい。
もう一度確かめるように、強く抱きしめられるとやっと離してくれた。
しばらくお互い何も言えずに見詰め合っていると、
「ハルカさん!」
私を呼ぶ声が聞こえた。
その声のほうを振り返れば、部屋の入り口から真人君の手を引いて近寄ってくるカグヤさんの姿が見えた。
後ろからついてくる真人君は、少しばつが悪そうな顔をしながらも、穏やかな笑みを浮かべている。
「真人君、カグヤさん……」
鼻の奥がツンとする。目にじわじわと涙が滲んでくるのがわかった。
リュウが優しく立たせてくれると、ポンと背中を押してくれた。
そこでやっと、リュウに抱きしめられているんだって理解して、急激に顔が熱くなるのを感じた。
そんな私を、リュウはさらにギュッと強く抱きしめる。
「良かった……」
私の肩に顔をうずめるように呟くから、息が首筋に当たって少しくすぐったい。
もう一度確かめるように、強く抱きしめられるとやっと離してくれた。
しばらくお互い何も言えずに見詰め合っていると、
「ハルカさん!」
私を呼ぶ声が聞こえた。
その声のほうを振り返れば、部屋の入り口から真人君の手を引いて近寄ってくるカグヤさんの姿が見えた。
後ろからついてくる真人君は、少しばつが悪そうな顔をしながらも、穏やかな笑みを浮かべている。
「真人君、カグヤさん……」
鼻の奥がツンとする。目にじわじわと涙が滲んでくるのがわかった。
リュウが優しく立たせてくれると、ポンと背中を押してくれた。