まほろば【現代編】
【ハルカサイドⅢ】
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あの日、リュウの家から逃げるように帰ってきてしまった。
別に私が怒る理由なんて何にもないのに、何だか私だけ除け者みたいに感じて、一人で勝手に落ち込んで何だかもうリュウにあわす顔がない。
学校で何度かリュウが私に話しかけてこようとしてたけど、そんな理由からどうしてもリュウと顔を突き合わせることができずにここでも逃げてしまっていた。
そして、気づけばもう夏休み。さすがに、このままずっと無視するわけにもいかないし、今の状態は私としてもあまり良いとは思えなかった。
それに、リュウと気まずくなったままなんてやっぱり私が耐えられない。
だから、思い切ってリュウの家まで来てみたのに……。
「あれー、ハルカ。どうしたの?」
私を出迎えたのは、なぜか甚平姿で団扇でパタパタ扇ぎながらアイスをぺろぺろと舐めているホムラだった。
別に私が怒る理由なんて何にもないのに、何だか私だけ除け者みたいに感じて、一人で勝手に落ち込んで何だかもうリュウにあわす顔がない。
学校で何度かリュウが私に話しかけてこようとしてたけど、そんな理由からどうしてもリュウと顔を突き合わせることができずにここでも逃げてしまっていた。
そして、気づけばもう夏休み。さすがに、このままずっと無視するわけにもいかないし、今の状態は私としてもあまり良いとは思えなかった。
それに、リュウと気まずくなったままなんてやっぱり私が耐えられない。
だから、思い切ってリュウの家まで来てみたのに……。
「あれー、ハルカ。どうしたの?」
私を出迎えたのは、なぜか甚平姿で団扇でパタパタ扇ぎながらアイスをぺろぺろと舐めているホムラだった。