別れ道での約束
「おはよ」


同じく大学に入ってから知り合った松坂涼太も同じ科目を受講することが多く、私たち3人は並んで座るのが当たり前になっていた。

大学に入って、新しい出会いもあり、楽しく過ごせていた。

同じように芸術の道で、頑張る仲間たちは私にとって、良い刺激にもなっている。



真ん中に置かれた課題の果物盛り合わせを描く。


リンゴの影が思うように上手く描けなくて悪戦苦闘する。


隣りの美緒を見るときれいな影が描けている。

見様見真似で描いてみるが、私が描くと何だか違う。


反対隣りの涼太を見てみる。美緒とは違う感じだけど、こちらも上手く描けている。

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