別れ道での約束
「さようなら」
振り向かないで、大智の部屋を出た。
「咲良、愛して…る」
ドアを閉める時に切ない声が聞こえた。
その声には答えなかった。
振り向かない。振り向いて、顔を見てしまうと、戻りたくなってしまうから。
ポケットに入れたリングを握りしめる。
捨てようかとも思ったけど、そのまま家まで持って帰ることにした。
私たちが幸せに過ごした証しだから。
夢を叶えた時に会えるかは分からないけど、会いたいと思った。
その時、気持ちが変わらなかったら、リングを着けて会いに行こう…。
振り向かないで、大智の部屋を出た。
「咲良、愛して…る」
ドアを閉める時に切ない声が聞こえた。
その声には答えなかった。
振り向かない。振り向いて、顔を見てしまうと、戻りたくなってしまうから。
ポケットに入れたリングを握りしめる。
捨てようかとも思ったけど、そのまま家まで持って帰ることにした。
私たちが幸せに過ごした証しだから。
夢を叶えた時に会えるかは分からないけど、会いたいと思った。
その時、気持ちが変わらなかったら、リングを着けて会いに行こう…。