別れ道での約束
予想外の贈り物
大智と完全に別れて、2ヶ月が経ち、秋も終わりへと近付いていて、厚手のコートを用意する季節になっていた。


私はカフェの白いドアを開ける。


「咲良ちゃん、ここ!」


窓際の席で手を振る絵美さんが見えた。


「咲良ちゃん、元気だった?」


「はい。絵美さんも元気そう」


ジャケットを椅子に掛けて、座る。


「今岡さんはまだ?」


「今、トイレ~。あ、戻ってきた」


「よっ!」


私たち3人はスケッチ旅行から帰ってきてから何度か集まっていた。


「そういえば、スケッチ出したか?」


「はい、間に合いましたよ」




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