別れ道での約束
「ということは、大学から先も北海道に住むつもりなの?」


‘うん、北海道に住むのも夢だから’


当たり前かもしれないけど、私と大智の夢は違う。


高校卒業後は別々の道も歩くんだ。


何だか寂しくなった。


それでも


「夢が叶うといいね」と願いを込めて、言った。


それからまた違う話をして、気付いたら、日付が変わる時間になっていた。


「もうこんな時間だ。明日、寝坊するなよ」


「うん、浅見くんもね」


「あ、咲良ちゃん」


呼び止める大智に「何?」と返した。


「大智って呼んでよ」


いきなり昼間の続き?






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