別れ道での約束
「お待たせ~」


大智と光太くんが待つプールサイドに行く。


ベンチに座る2人の目が見開いた。


「明日香、この前に買ったの似合っているじゃん」


光太くんは明日香に近付いて、手を握った。

この2人、こんなにラブラブなんだ。

羨ましいな。


「咲良、かわいい」


大智が私の前に立ち、下から上までジッと見る。


「ちょっと、恥ずかしいからそんなに見ないで…」


「だって、胸も結構あるし」


耳元でそっと恥ずかしいこと言ったから、私の顔は一気に赤くなった。


「どこ見てるのよ」


持っていたタオルで思わず隠す。

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