太陽と光
――――…
「ひーちゃん、おはよー♪」
「おはよ」
なんて、切り出せばいいのかな…
メアド聞くだけで、こんなにも 大変なんだ…。
「メアド、教えて」
いつもの口調。
それを聞いた太陽は、微笑んだ。
「そーだったよね~っ、ひーちゃんのメアド知らなかったー」
そして、赤外線でお互いの連絡先を交換した。
…初めて 家族以外の人の連絡先が 入った。
どうしても、照れてしまう。
「ひーちゃん顔少し、赤くない?
…照れてんだー?」
「うるさいうるさい!早く教室行くよ!」
ニヤニヤしながら 私の斜め後ろを、太陽がついてくる。
不思議な光景。