太陽と光


――――…



「ひーちゃん、おはよー♪」


「おはよ」






なんて、切り出せばいいのかな…





メアド聞くだけで、こんなにも 大変なんだ…。




「メアド、教えて」






いつもの口調。

それを聞いた太陽は、微笑んだ。





「そーだったよね~っ、ひーちゃんのメアド知らなかったー」






そして、赤外線でお互いの連絡先を交換した。



…初めて 家族以外の人の連絡先が 入った。





どうしても、照れてしまう。







「ひーちゃん顔少し、赤くない?
…照れてんだー?」






「うるさいうるさい!早く教室行くよ!」






ニヤニヤしながら 私の斜め後ろを、太陽がついてくる。





不思議な光景。



< 27 / 75 >

この作品をシェア

pagetop