太陽と光
…は?
お前達が、わざとぶつかってきたんだろーよ。
見えなかった?
視力悪いんじゃねーの?
…って心の中で、思っただけ
口では
「ウゼェんだよ、ブス」
で終わらせた。
「新山さんって綺麗で、カッケェ…」
「身長は普通ぐらいじゃん?俺タイプ♡」
「ってか、女子達って まだ昨日の事で怒ってんの?」
「めんどくせー…」
なんて言葉を、男達が後ろで呟いている。
「チッ」
誰にも聞こえない程度で、女グループ達が舌打ちをした。
女なんか、所詮 誰かと一緒じゃなきゃ、悪口も何もできねーんだから。
自立しろよな…
さっきの女グループは、5人いた。
その中で、一番後ろの方にいた女は なぜか私の事を、心配そうに見てる。
…なんか、大丈夫?って声をかけたいぐらい 切なそうな瞳をしていた。