太陽と光
教室へ戻るつもりが、戻れなくなった。
「分かった…、ちょっと待ってて……」
そう言ったのは、私の事を 心配そうに見ていた人だった。
あの子…パシられてる?
なんで?
その子がジュースを買いに、走り出した。
その拍子に、私は女グループの元へと向かう。
「お前達、何パシってんの?マジでブス」
「何調子乗ってんだよ!あいつはいいんだよ、これで。黙れよ」
お前らが黙れよ。
心の中で呟いた。
「バカみてぇ。…あ」
私が喋っているあいだに、その子は 戻って来ていた。
「明里ぃ~、私達の事 大好き?」
「………………うん」
いやいやいや、無理矢理でしょ。
「まぁ、アンタがそこまで言うなら 何も言わない。けど何か馬鹿馬鹿し事されたら、言ってきて」
その子は、私の目を一生懸命に見て、何も言わなかった。
…でも、『助けて』って言われてる気分になった。