太陽と光


―――…


太陽と一緒に、下校するとき。






太陽がやってるサッカー部は、今日は 休みらしい。





だから、一緒に帰る。







「ひーちゃん!今度俺の親友、紹介していい?本当にいい奴だから!」








「え!?……太陽の親友ならいいかな…」






「へへっ、ありがとう」






本当は、すごく怖い。

まだ友達は、太陽しか知らない。





他の人が、どんな人間か 知らない。







知らない事を知るのは、すごく勇気がいる。



…でも、太陽を信じているから 太陽の親友に 会える気がする。









「―――いやー!やめて………っ!!!」






え?
何事?




私達は、校門を出る時だった。




悲鳴…裏庭から聞こえたような…?






「ひーちゃん、何か変だよな…行ってみるか?」





「うんっ」






ダッシュで、裏庭へと向かう。


何か嫌な予感…







…裏庭へと着いた。

ゆっくり、木に隠れて太陽と覗いた。





やっぱり…あの女グループがいる。








って


あの子!?




「ごめんなさい…ごめんなさい…」






あの子は、何度も何度も言っている。

けど、あの女グループに お腹を蹴られたり、髪の毛を引っ張られたり…




でも、顔や腕には しない。





なんて卑怯なんだ…







「――ひーちゃん!?」





私の身体が、勝手に動いた。



「は…!?なんで新山がいんだよ!」






そんなのお構い無しに、あの子へと向かう。

あの子は、怯えて体が震えていた。




「大丈夫?…ほら、行こ?」






「何してんだよ!明里ー?私達の事 大好きだよねー?」




なんて無理矢理なんだ…





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