太陽と光


「なぁ…、光って 明里ちゃんが太陽の事を好きって知ってるの?」




数歩 歩いた所で裕大からの、突然の質問。








「…裕大は、人をみる目があるんだ…」




「すごいでしょ~?」





すぐ調子に乗りやがって

バカだな





「光って…太陽が好きでしょ?」





え?

何で?





「あれ?…気付いてなかったの?顔見れば分かるよー?告白したら?」





「!…私にだって色々事情があるの!だから人間なんて…友達なんて太陽だけで―――」






つい怒鳴ってしまった。
私…何言おうとしたの?ヒドイ事言いそうになった。


…ただの八つ当たりだ。




「ごめん…言い過ぎた…」


「俺こそ、事情知らないのに…ごめんねっ」






裕大は、調子に乗ってそうで 案外真面目。





「言っとくけど!俺は光の事、好きだから…」








はい?
誰が誰を?


告白?
今?



頭が追い付いてかない。





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