太陽と光
―――月曜日
いつものように登校。
月日は流れ流れ…もう6月だ
今日の天気は雨
「おっす!やべーよ、なんで急に雨!?」
少し頭を濡らしながら、裕大が来た。
「…あれ?ひーちゃんは?」
いつもなら、とっくにもう来てる時間なのに…
「光なら、寝坊したってよ!!バカだよな~あいつ」
「もぉ、光ちゃんったら~っ」
―――どうしてひーちゃんが寝坊したことを、裕大が知っているんだ?
朝からメールとか電話してたのか?
裕大から?
それともひーちゃんから?
……俺、マジで変だ。
こんなの嫉妬している
ましてや俺の親友に…
最低だ
「―――っと!セーフ!!」
「光ちゃん 濡れてない…?傘は?」
「あー、車で来たの。それで校門から玄関まで走ったら、少し濡れただけ」
おお…ひーちゃんはキャラがぶれない、スーパードライだな
「光っ お前大丈夫か?」
「うん。まぁ…平気」
でも、午後からもずっと雨降るんじゃ…
―――!
これはチャンスだ。
「光、午後からも雨降るぞ?帰り俺の…」
「ひーちゃん!今日一緒に帰ろうっ
どうせひーちゃん、傘ないんでしょ?」
裕大…ごめん。
裕大の言葉を遮ってしまった。
でも、それくらい ひーちゃんといたいんだ…
ずっと一緒にいたいのに…
もうあと少しで、それもできなくなるんだ
だから…許してくれ