私の婚約者は特殊捜査官
「捜査を進めていくうちに、

知らず知らずのうちに・・・

彼を愛してしまった・・・

捜査官としてあってはいけないのに」

・・・

そう言った理子の顔は、

とても悲しそうだった・・・


「捜査を進めていってる最中に、

この事件が始まり・・・

警視庁も、裏で動いてるんですよ・・

琴美さん・・・

貴女のお父様、相原誠署長は、

死んでなんかいません」


「・・・うそ」

思いがけない言葉に、

体が震えた。

・・・

秀はそれを包み込むように、

肩を抱き寄せた。


「二発の銃弾は、

運悪く当たってしまいましたが、

最後の一発を打つ前に、

私がテレビ画面を撃ったでしょう?

それと同時に警視庁の捜査官が

前園を止めた。

隆弘の電話にはとどめを刺したと言うよう

伝えて」
< 129 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop