私の婚約者は特殊捜査官
「ぱぱ・・は・・・

生きて・・る・・の?」


震える声で問いかけると、

理子は優しく微笑んだ。


「もちろんです・・・

銃弾も貫通していたし、今は、

警察病院で治療中です」


私は声をあげて泣いた。

死んだはずのパパは、

実は生きていた・・・

こんなに嬉しい事はない。


・・・

「貴女方をここから逃がす為に、

大河内さんの部隊と私どもの部隊が

今、協力して動いています・・・

だから、もう少しだけ辛抱してくださいね」

理子は私の両手を握り、

そう言った。

・・・

「オレにできる事は?」

今まで静かに聞いていた秀が、

理子に問いかけた。
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