私の婚約者は特殊捜査官
・・・

息を呑みこんだ私を、

優しい笑顔で見つめた秀は、

私を抱き寄せた。

・・・

「オレと琴美の運命は、

これで決まる・・・

オレを離すな?いいな?」



「・・・う、ん」

・・・

刻一刻と迫るタイムリミット。

両手に刃物を持った秀は、線を切ろうとした。







「赤を切れ!」



・・・


私の耳にも、

秀の耳にもしっかりと聞こえたその声。


・・・


秀は、サッと、



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