私の婚約者は特殊捜査官
「…分かりました。

今は黙って見守っています。

ですが、私が生きている事を

婚約者に伝えたい…

声だけでも聞かせたいんです…」


私の言葉に、

理子は自分の携帯を差し出した。

・・・

「隆弘様の事と、

いる場所だけは伏せてくだされば、

電話していただいて結構です。

婚約者の方も、さぞかしご心配なされて

いることでしょうから・・・

15分ほどしたらお部屋に来ますので、

その時に、携帯を返してください」


「わかりました・・・

理子さん、ありがとう」

・・・

私に頭を下げた理子は、

部屋を出ていった。


・・・

深呼吸して、

秀の携帯の番号を押した。
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