私の婚約者は特殊捜査官
受付の警察官は、

署長室に入るよう言われたと言ったが、

隆弘は頑なにそれを拒んだ。

・・・

すぐ終わるからここでいい・・と。

・・・

間もなくして、

署長・・いや、パパが、

受付までやってきた。

・・・

「お久しぶりです、相原署長」

隆弘はにこやかに挨拶をする。

・・・

「琴美を連れて登場とは・・・

しかもここは、警察署。

自首しに来たのかね?」

パパは、無表情で隆弘に質問した。

・・・

隆弘は、にこやかな表情を崩すことなく、

パパに言った。



「自首ですか?

罪も犯していないのに、

なぜ、自首しなければいけないんですか?」


・・・

隆弘の言葉に、

パパの顔が歪む・・・
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