私の婚約者は特殊捜査官
「こけないように、

ゆっくり来いよ?・・・でも、

やっぱり心配だ」

・・・

秀の言葉に微笑んだ私。

・・・

「秀、本当に大丈夫だから。

普段だって、

こけたことなんてないでしょう?」


「しかし・・「もう!早く行って!

式の時間が始まっちゃう」

・・・

渋る秀を、

無理やり外に追いやった私は、

ドアをバタンと勢いよく閉めた。

・・・

ドアに自分の背中を押しつけて、

顔を前にあげると、

ウエディングドレス姿の自分が映った。

・・・

私、本当に結婚するんだ。

改めて実感した。

・・・

目を閉じ、深呼吸・・・

そっと目を開け、

鏡にニッコリ微笑んだ。

さあ、みんなが待ってる。
< 4 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop