私の婚約者は特殊捜査官
「どういった条件だ?」


「そうですね・・・

自分の車で、誰にも言わず、

場所も知らされず、

もちろん盗聴器や発信機もつけず、

こちらに来ることをお約束ください」


「・・・わかった」


「行き先は、貴方が車に乗ったら、

また連絡しますよ」


「オレの携帯を知ってるのか?」


「ええ。何でも知ってますよ。

私は情報通なのでね?」


「・・・そうだな?

署内に・・・しかも、

特殊捜査官の中にスパイを仕込むくらい

だからな?」



「スパイは、一人だと思いますか?」


「・・・いや、

今は、オレ以外すべてスパイだと

思ってるさ」


「ハハハ。

それは賢明な考えだ。

それじゃあ、また後で」
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