不器用な恋人2【短編】
結局、俺たちが入った店は

間接照明がキレイなオシャレな和食の居酒屋。



掘りごたつのある個室が落ち着く。




「あんなに真っ直ぐに想われたら幸せだよね~♪♪」


佳世が話てるのは映画の話。
号泣してただけあって、相当感動したらしい。。



「佳世も真っ直ぐ想われたい??」


───…真っ直ぐ想ってるつもりなんだけど……??


少し遠回りしちまったけどな…。。



「私~??いいなぁ~って思うけど、所詮ムリムリ!!」

「なんで??」

「私なんてあんなに想ってもらえる程の女じゃないもん。もったいないよ」

「……ハァァ」

「なに!?!?なんでため息つくのよ!?!?」




相変わらず究極のマイナス思考だな…。
マイナス思考というか…自虐的というか……。。




「佳世??お前、俺にケンカ売ってる??」

「な!!なんでそうなるの!?!?」




焦って戸惑ってる佳世は俺の言った意味が絶対分かってない。
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