不器用な恋人2【短編】
「それでも…好きだからっ。だからっ、どうしてもそばにいたくっって…っ」



泣きじゃくって顔が真っ赤だ。

もしここに店員来たら絶対二度と立ち入り禁止になるんだろうな……。



望むところだ。





「ホント、進歩しねぇな…俺たち(笑)」


いつまでも
空回りで

いつまでも
素直になれなくて

いつまでも
不器用……。




こんなにも

大切なのに…──





思わず引き寄せて抱きしめた。




佳世の小柄な体は
とても温かくて


抱きしめてるのは俺の方なのに俺の心の中まで包みこまれてるような感覚に陥る。




ほら……



俺はこの腕が離せれない。。。
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