不器用な恋人2【短編】
───ピピッ…ピピッ!!!



「……ぁ?」


目覚ましがうるさい。




超寝不足……。






「さて…」



洗顔して目を覚ます。

いつもはワックスなんてめんどくさくて付けないけど、今日はちょっと髪型にも気合いを入れた。






冷蔵庫に入ってる牛乳パックに口を付けて飲み干す。





歯磨きしなおさなくちゃな……
牛乳臭いキスなんか出来ねぇし…。。







駅までは歩いて15分くらい。

12時45分に家出ればいいのか……。





さっきから時計ばかりが気になって、
時間つぶしにつけたテレビなんてただの雑音にしか聞こえない。


こんなにも時間が経つのが遅く感じるのなんて初めてだ。



学生の頃、かったるい授業が長く感じたけど、
絶対それより長いよな…。



─────。



「おしっ!!」



時計は12時40分!!
思わず気合いを入れてしまった……。




こんな姿、絶対佳世には見せれない。



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