不器用な恋人2【短編】
足取り軽く待ち合わせの駅前に着いた。


「どこにいるんだ…??」



見回しても佳世の姿がいない。
人ごみがすごくて見つからない。

まだ来てないのかな??




「あ……」



周りをキョロキョロしながら
うろちょろしてる不審者発見!!(笑)



「おとなしく待ってれないんか…??」


背後から近寄り声をかけた。


「……ッ!!」


驚いた顔で振り向かれる。




「ビックリしたじゃん~!!!」


普通に立ってれば驚くことなんかないだろーが。。




「もしかして、かなり待ってた??」


「そっ、そんなことないよっ!!ほら、私時間にルーズだし!!!」




分かりやすい奴。
嘘つくならもうちょっと上手くつけよ。

まぁ…
こういうとこも可愛いんだけど……。






「行くか」

「うん♪♪」



一緒に歩き出す。



「………。。」



……なんで微妙な間をあけて歩くんだ!?


あ……今までのクセか。。



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