君の知らない物語
「これね、ななの病室に置いてあったのよ。
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ねぇ、空弥?
この大きく青い空の下、
今どこにいますか?
あれから何年経ったのかな?
私は
今でもあなたを思い出します。
あの事件も、
あの思い出も、
昨日のことかのように思い出します。
ねぇ、空弥。
最後に言うの忘れてた。
愛してました。
あの人と同じくらい。
いや、
それ以上に。
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夏祭り。
終わったあとにやる、
秘密の花火大会。
線香花火で競い合うの。
”陸頑張って”
そう思うのは、
好きだからかな…?
陸。
あの日キミは、
確かに言ってくれたよね?
もう1度だけ、
思い出してよ。
もう1度だけ、
「夏美」って言ってよ。
また線香花火やろうよ―――
*--------------*
陸×夏美×緑×蓮
幼馴染恋。
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14才のあたしは、
命の大切さを知らなかった。
愛の大きさも知らなかった。
1回の過ちで、
お腹にできた小さな命。
あたしはまだ、14歳だった―――
「ねぇ、赤ちゃん。
私と一緒に死のうよ―――」
生きる大切さ、
殺すことの重さ、
愛の大きさ。
赤ちゃん、
あなたが教えてくれました。
*・・・・・・・・・・・・・・・*
金橋 璃音(カネハシ リオン)
×
一ノ瀬 佑(イチノセ ユウ)
+
赤ちゃん
*・・・・・・・・・・・・・・・*
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