For 10 years
俺がいつまでも叶わぬ想いを抱いている間にも……
絢華ちゃんは、幸せを一つ一つ重ねて、それを形にしていってる。
この違いはなんなんだろう。
やっぱり……
早く諦めるべきなんだろうな。
絢華ちゃんが産休、育休に入ると、寂しいという思いはあったけど、今度こそ諦められる……そう思った。
でも……
会わない間は、確かに少しずつ忘れていっていた。
だけど、赤ちゃんが生まれて四ヶ月が経った頃から、よく三人でファミレスへ食事しに来るようになったんだ。
絢華ちゃんの誕生日に、食事しに来た時は、進藤さんを通じて“俺が払うんで、デザートを出してあげて下さい”とお願いした。
俺からだってことは言わない約束で。
進藤さんは、俺が絢華ちゃんに想いを寄せてることを知ってるから、快く引き受けてくれた。
でも……
正直、俺は何をやってんだろうと思う。
諦めるんじゃなかったのか?
何で、デザートをプレゼントしてんだよ。
そんな自分の行動に、ただ呆れていた。
絢華ちゃんは、幸せを一つ一つ重ねて、それを形にしていってる。
この違いはなんなんだろう。
やっぱり……
早く諦めるべきなんだろうな。
絢華ちゃんが産休、育休に入ると、寂しいという思いはあったけど、今度こそ諦められる……そう思った。
でも……
会わない間は、確かに少しずつ忘れていっていた。
だけど、赤ちゃんが生まれて四ヶ月が経った頃から、よく三人でファミレスへ食事しに来るようになったんだ。
絢華ちゃんの誕生日に、食事しに来た時は、進藤さんを通じて“俺が払うんで、デザートを出してあげて下さい”とお願いした。
俺からだってことは言わない約束で。
進藤さんは、俺が絢華ちゃんに想いを寄せてることを知ってるから、快く引き受けてくれた。
でも……
正直、俺は何をやってんだろうと思う。
諦めるんじゃなかったのか?
何で、デザートをプレゼントしてんだよ。
そんな自分の行動に、ただ呆れていた。