For 10 years
「“絢華、愛してるよ”って……“絢華、幸せになれ”って……優太からの想いをいっぱいプレゼントされたんです。明け方の四時に目が覚めて、それから寝れなくなっちゃって」
そう言う絢華ちゃんの表情は、やっぱり幸せそうで。
「そっか。……じゃあ、幸せの涙だったんだな?」
進藤さんのその言葉に、俺もその通りだと思った。
「優太を思い出して泣くことはあるだろうけど、もう大丈夫です。何となくそう思います」
優太くんを想って流す絢華ちゃんの涙が、凄く綺麗だった。
「今日は絢華ちゃんには、裏方に回ってもらうよ」
「はい、そうさせてください」
開店前の掃除で、絢華ちゃんのいる場所へ足を運んだ。
今の俺の気持ちを言いたくなったんだ。
「あいつのおかげなんだよな。絢華ちゃんが前へ進めたのは」
あいつ……舜くんのことだ。
そう言う絢華ちゃんの表情は、やっぱり幸せそうで。
「そっか。……じゃあ、幸せの涙だったんだな?」
進藤さんのその言葉に、俺もその通りだと思った。
「優太を思い出して泣くことはあるだろうけど、もう大丈夫です。何となくそう思います」
優太くんを想って流す絢華ちゃんの涙が、凄く綺麗だった。
「今日は絢華ちゃんには、裏方に回ってもらうよ」
「はい、そうさせてください」
開店前の掃除で、絢華ちゃんのいる場所へ足を運んだ。
今の俺の気持ちを言いたくなったんだ。
「あいつのおかげなんだよな。絢華ちゃんが前へ進めたのは」
あいつ……舜くんのことだ。