青空バスケ―3rd―
真鍋と一緒に体育館の近くまで行くと、やけに静かなことに気がついた。
「今日、部活やってんのか?」
「やってますよ!
でも、どうしたんだろ……」
いつもならこの辺まで来ると声や音が聞こえてくる。
なのに、今日は……
俺達は不思議に思いながら体育館の中を覗き込んだ。
すると……
「ヒロ……?」
真鍋が驚いたように声を出した。
中では、飛田と秋山が向かい合ったままじっと立っていて……他の部員達は周りで黙ったまま二人を心配そうに見つめていた。