青空バスケ―3rd―
「夏目先生……清水先生の目が……」
「あぁ、気にしないで。
いつものことだから」
いつもなんだ……。
「でも、園児の父親とかもいい男いるわよね」
「えっ……まさか先生、狙ってるんじゃ……」
「やぁね、由香ちゃん。
そんなわけないでしょ。
ただの目の保養よ、目の保養」
なんかよく分かんないけど……清水先生ってすごい。
「それで?
栞奈ちゃんはその彼と付き合ってどれぐらいなの?」
「え?
あ……八年目です」
「へ~、随分長いんだね。
高校の時から付き合ってるってこと?」
「あら、青春じゃない」
「そうですね。
高二からです」
今でもはっきり覚えてる。
あの決勝戦が終わったあとの帰り。
あれからもう結構経ったんだなぁ……。