青空バスケ―3rd―

「けど、そんなに長く付き合ってるってことは……そろそろあるわね」

「何がですか?」


あたしが聞くと、清水先生はバン!と勢いよく机を叩いた。


「決まってるでしょ!
結婚よ!」

「え……結婚……?」

「そうよ。
考えたことないの?」

「それは………」


……あることにはあるけど……そういう話、したことないな。


「まぁ、まだ栞奈先生は24だからね。
清水先生みたいに切羽詰まってないし」

「ちょっと、由香ちゃん?」

「けど、羨ましいなぁ。
あたしも大学時代から付き合ってた人がいたんだけどね、27の時に捨てられちゃって」

「あら、それはキツいわね」

「そうなんですよ。
あたしはてっきりこのまま結婚するものだと思ってたのに……」


人生ってそう簡単に上手くいかないんですね~……と頬杖をつきながら呟く夏目先生。

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