青空バスケ―3rd―
本当の気持ち。
栞奈side

体育館を出て急いであたしはある場所へと向かった。

何となく……勘だけど、大和のいる場所が分かったような気がした。


「……大和……」


見覚えのある後ろ姿を見つけ……あたしは思わず呟いた。

すると、大和がゆっくりこっちを向いた。


……中庭のベンチ。

大和がスランプになった時に……座ってた場所。


そこに大和はいた。


「……何?」


大和が静かな声でそう聞いてきた。


「……大和に……言いたいことがあって……」


……どうしても、今。


大和はベンチから立ち上がると、体ごとこっちに向けた。
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