青空バスケ―3rd―

「俺……栞奈がいないと、マジで使い物にならないみたいだわ」


そう言いながら……大和は失笑した。


「……よく分かった。
俺にとって栞奈がどれだけ必要な存在か……って」


大和……。


……じわじわとあたしの視界が滲んでいく。


「……好きだよ。
つーか……今更嫌いになれるわけねぇし」


……涙が溢れ出す。

もう……しばらくは止まらないと思う。


「泣くなって。
栞奈の涙は……あんまり見たくねぇから」


そう言いながら……大和はあたしをそっと抱きしめた。


「……好き。
大好きだよ……」


溢れ出す想い……。

24年間変わることのなかった……この想い。


「……もう一回、やり直すか」


あたしは大和の胸に顔を埋めながら……大きく頷いた。

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