青空バスケ―3rd―
「ま……いつかそういう人が現れたら結婚したいって思うかもな」
「今は?」
「……今は別に。
俺、仕事してる方が良いし……」
男の人ってあんまりそういうの考えないのかな……。
「大和と何かあった?」
「大和とは何もないけど……」
「けど?」
「やっぱり……ちょっと気になる。
大和はどう思ってるのかなって……」
こういう話、大和としたことないから……。
「まぁ……俺達男はともかく、女は気にするよな。
歳とかいろいろ」
「うん、気にする……」
「でも、まだ24だろ」
「今はそうでも、すぐに30とかになっちゃうんだよー……。
そしたらどうする?
蓮ちゃんが貰ってくれる?」
「ま、その時に大和に捨てられてたら考えてやってもいいけど……って、お前酔ってんだろ。大丈夫か?」
「酔ってないもん……」
「……絶対酔ってんな、コイツ」
蓮ちゃんは呆れたように笑って、ビールを一口飲んだ。