青空バスケ―3rd―
「蓮、来週の日曜日空いてるか?」
「来週?」
仕事が終わった後、蓮を呼び出して来週のことを聞く。
「暇だけど……何かあるのか?」
「10時にストバス集合な」
「は?」
蓮は驚いた顔で俺を見た。
「ストバスって……」
「今回はすげぇぞ。
先輩達が当時のメンバーできるだけ集めるって言ってたから」
「バスケ……すんの?」
「それ以外に何やるんだよ」
蓮に元気を出してもらうために俺達ができることは一つしかない。
バスケで築き上げてきた、俺達の絆。
バスケなしでは語ることのできない、俺達の青春。
「本当……バスケ馬鹿だな、お前は」
蓮は俺を見ながら小さく笑った。