青空バスケ―3rd―
あ……蓮ちゃん……。
蓮ちゃんは楽しそうに先輩達と話していた。
その姿を見て、少し安心する。
「先輩達、早く試合しましょーよ!!」
「翔太、ちょっと待ってろ。
今チーム分けしてるところなんだから……」
鳴瀬先輩にそう言われ、花井君は仕方なく静かにして待つ。
なんか……本当に高校時代に戻ったみたい。
蓮ちゃんもあの頃みたいに生き生きしている気がした。
「大和と蓮は分けるだろ……。
それで……」
「あ、俺は高瀬先輩とは違うチームで!
先輩を倒したいんで!」
「じゃあ、蓮。
お前、翔太の子守りな」
「え……俺っすか?
マジかよ……」
「鈴山先輩!
一緒に高瀬先輩を倒しましょう!」
キラキラした目で花井君にそう言われ、蓮ちゃんは小さく笑いながら花井君の肩を叩いた。