青空バスケ―3rd―

「大和は夢叶えたね。
インターハイに行きたいって夢も、教師になりたいって夢も……全部」


栞奈はいつでも俺の夢を応援してくれた。

栞奈がいなかったら今の俺はここにはいないかもしれない。

ずっとそばで見守ってきてくれた人がいたからこそ……俺はここまで頑張ってこられた。


その道のりにはいろいろあったけど、今思えばいい思い出だ。


「……まだ、全部は叶ってないけどな」

「え?」


……俺はゆっくりベンチから立ち上がった。

栞奈がそんな俺を不思議そうに見る。


「もう一つだけ……どうしても叶えたい夢がある」


多分……小さい頃からずっと思い描いてきたもの。

そばにいるのが栞奈じゃなきゃ……意味がないもの。


< 197 / 201 >

この作品をシェア

pagetop