青空バスケ―3rd―

箱の中から小さな指輪を取り出し、栞奈の指にそっとはめる。


栞奈は自分の指にはめられた、夕日に照らされてキラキラと輝く指輪を見つめ……俺に抱きついた。


小さくて華奢な体。

力強く抱きしめてしまえば、壊れてしまいそうで。

でも、そんなチワワみたいな彼女は……ずっと俺を支えてきてくれた、大切な人。


絶対に俺が幸せにするから……。

だから、これからもその笑顔で俺を支えてほしい。

そして……一緒に歩いていこう。


これから先……何十年と続く未来へと。


何が起こるか分からないけど、きっと二人なら大丈夫だから。

だから……心配しなくても大丈夫。



「……愛してる」


誰よりも……ずっと。



俺は小さな柔らかい唇に……そっと誓いのキスを落とした――


―FIN―

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