青空バスケ―3rd―
……昔だったら。
過去のことを思ってもしょうがないけど、そんなことを考えてしまう俺がいる。
学生だったっていうのもあるだろうけど……毎日のように会っていたし、会わない日っていうのがそもそもほとんどなかった。
だからかもしれない。
だから……ただそばにいたい、というガキみたいな思いが俺の中を支配してるのかもしれない。
もし……幼なじみじゃなかったら。
こんな気持ちになることはなかったんじゃないか。
少しぐらい会えなくても平気だったんじゃないか。
「はぁ……」
こんなこと考えたってどうしようもないのは分かってる。
24にもなった男が何考えてるのか……。
「……アホらし」
一人で悶々と考えていたってしょうがない。
俺は立ち上がってキッチンへと向かおうとした。
……その時、俺のケータイがテーブルの上で震え出した。
「監督……?」
監督からのメール。
珍しいな……と思いながらも、メールを開いた。
そのメールの内容を見て……俺は驚愕した。