青空バスケ―3rd―
「何だよ……ケンカか?」
「違う……と思う」
ケンカはしてない……。
「大和……今、何か大変らしくて」
「大変?」
「よく分かんないけど……。
ずっと頭抱えてるみたい」
あの日……あたしが萌ちゃんを探しに行った日から大和は……何があったのかは知らないけど、ずっと何かを考えているようで。
「ちゃんと話したのか?」
……あたしはゆっくり首を横に振った。
「大和の仕事が忙しいって……分かってるから。
部活もあるし……。
……だから、ワガママ言って困らせたくない」
会いたい、なんて言えない。
そんなことを言って困らせたくない。